キタサンブラック、種馬ライフへ向けて最後の“銭闘”
春秋連覇は史上5頭目、3勝したのは2頭目というから、快挙である。
秋の天皇賞(10月29日、東京競馬場・芝2000メートル)を制したのは、北島三郎の愛馬・キタサンブラック号(牡5歳)だった。
スポーツ紙競馬担当記者が言う。
「朝から大雨が降り続き、馬場はぐちょぐちょの泥沼状態。特に走路の内側がひどかった。でも、この状態こそが、キタサンには完全に有利に働きましたね」
というのも、
「多くの馬が雨や不良馬場を嫌がるのですが、キタサンには苦ではなく、むしろ大得意。...