自民党は警戒… 立憲・辻元清美“国対委員長”のお手並み

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“ソーリ、ソーリ”の勢いで交渉されてはたまらない。来し方を振り返れば、自民党の国対にそう警戒されるのも仕方のないことである。

 立憲民主党の国対委員長に辻元清美衆院議員(57)が起用された。

 党関係者の話。

「うちには意外に国対畑の議員が少なく、辻元さんにやってもらおうということになりました。昔から山崎拓さんらとも親しくて、ああ見えて爺殺しなんですよ」

 対するは自民党の森山裕国対委員長(72)。党関係者が言う。

「うちの森山さんと辻元さんはこれまでほとんど話をしたことはないそうです。挨拶だけはしましたけども、今は様子見の段階ですね」

 とはいえ、すでに与野党の攻防は始まっている。

「特別国会の延長のみならず、議員会館の部屋割りや院内の控室の調整に至るまで、辻元さんは自民党の国対幹部によく電話していますよ。だけど、彼女の言っていることと他の野党が言っていることに食い違いがあったりして……。野党第一党の国対委員長は野党間の意見集約をしなければならない。希望の党とは敵対的に分かれた中で、彼女に調整ができるのか、不安視されています」(同)

“辻元対策”として、こんな案までが自民党国対内で検討されていた。

「維新と希望で統一会派を組めないか、と探りを入れたそうです。そうなれば、維新・希望会派が立憲民主党を議席数で上回り、辻元さんの存在感が低下する。常任委員会の野党筆頭理事も立憲ではなくなるので、自民党にとって国会運営がスムーズになります。もっとも、会派結成は見送られましたが」(同)

 鬼が出るか蛇が出るか、まずはお手並み拝見。

週刊新潮 2017年11月9日神帰月増大号掲載

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