“党籍剥奪でしかるべき”“考え得るなかで最悪”――身内が実名で「前原誠司」へ恨み節
「考え得るなかで最悪」
こうして、名前に反して「後ろ指」をさされまくる前原氏の、かつての片腕と言えば、今では立憲民主党の幹事長の座に収まっている福山哲郎参院議員(55)だ。彼と前原氏はともに凌雲会(前原グループ)に所属し、地盤も同じ京都。その昔、「保守的な前原さんとリベラル的な私が一緒にいることが凌雲会、民進党の強み」と言って憚(はばか)らなかった福山氏は、今こう突き放す。
「もう過去のことですし、違う政党の人間ですから」
前原氏への痛烈な「別れの言葉」である。また、やはり凌雲会メンバーだった、今は希望の党の小川淳也代議士(46)も、
「前原さんの選択は、正道、王道とは言えなかったと思います。野党同士が潰し合い、考え得るなかで最悪の過程を辿りましたからね。小池さんに騙されたというか、まあ短期間に大それた決断をしてはいけないということでしょうね」
と、先輩である前原氏に「説教」。希望の党はごめんこうむると、自ら無所属の道を選んだ篠原孝代議士(69)の言葉を借りれば、とどのつまりこういうことになる。
「前原さんは、やられっぱなしだったってことでしょう。信じ難いですよ」
ちなみに、彼らが思いの丈を吐いたのはいずれも日中のことであり、アルコールは入っていない。恨みの深さがひしひしと伝わってくる。
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(2)へつづく
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