清宮幸太郎が抱える「3つの問題」――「清原超えは可能?」張本勲氏が分析

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3番清宮、4番中田の実現性

 そして最後の3つ目は、右足の位置だ。

「バッティングの連続写真も見ました。微妙なレベルかもしれませんが、打った時の右足の向きが少し違う気がしたのが3つ目です。もし、私の指摘した3点が現実の問題点だったとして、修正するにはコーチがつきっきりになったとしても、最低で1カ月はかかります。大仕事と言っていいですよ」

 聞けば聞くほど、プロ野球の厳しさが骨身に染みるが、その上で清宮が挑戦すべきは、やはり榎本ではなく清原だと張本氏は指摘する。

「私も安打製造機と呼ばれましたが、榎本さんも同じように呼ばれていましたし、私よりも相応しかったと思います。榎本さんは短・中距離砲の専門家。今のイチローと同じタイプでした。私の場合はホームランも求められましたから、中距離砲を中心に短長両方という感じでした。そして清宮くんに求められているのは長距離砲です。スラッガーとしての華です。当然、狙うべきは清原くんの記録更新になるわけです」

 張本氏は「清原くんは本当に1年目が最も素晴らしかった。後は年を追うごとに駄目になっていった」と嘆く。圧倒的な素質を持つ選手でも、それを維持するのは大変だ。

「今年は中田翔くんでしょう。あれだけの素質を持ち、努力を重ねていても、フォームが狂ってしまった。だから成績が悪い。今度会ったら『喝』と言おうと思っているんだけど(笑)残留になれば、3番清宮、4番中田、5番レアードという打線が期待できます。これは日ハムファンにとどまらず、野球ファン全体が喜ぶ打順でしょうね」

 来年と聞けば先という印象だが、2018年のキャンプは2月にスタートする。僅か3カ月後の話だ。それが終われば3月末に開幕を迎える。清宮の真価が最初に問われるのは、むしろ秒読み段階と言っていい。

週刊新潮WEB取材班

2017年11月13日掲載

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