「陸王」「半沢直樹」TBSディレクター“福澤諭吉の玄孫”克雄氏「ヒットの秘密」

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既に関心事の「今後」

 精神的苦痛を与える罵声はパワハラだが、成長させる叱咤は違う。そもそも撮影現場とオフィスに求められるルールは根本から違うはずだ。何より映画であれテレビドラマであれ、監督が妥協してしまえば終わりだろう。

「福澤さんは絶対に妥協しません。面白く、優れたドラマを作るべく全力を尽くす。その姿勢は原作の池井戸さんも信頼しているといいますし、役所広司さんもそうです。役所さんは2002年、フジテレビの『盤嶽の一生』以来約15年ぶりとなる連続ドラマ主演を決めましたが、その一因は福澤さんの姿勢に共感したからだそうです」

 一部のテレビ業界では既に、福澤氏の「今後」に関心が集まっているのだという。

「もちろんTBSは幹部候補生と考えていますし、そういう厚遇をしています。とはいえ、福澤さんは何より現場が好きな人です。いくら出世を約束されても、管理部門で撮影ができないとなると、退社してフリーになったり、制作会社に転職したり、という可能性は否定できません」

 視聴率では「ドクターX〜外科医・大門未知子〜」(テレビ朝日)が先行したが、その背中は決して遠くない。果たして最終回には両番組の視聴率はどのような数字になっているのか、テレビ局関係者だけでなく、視聴者も大注目だろう。

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週刊新潮WEB取材班

週刊新潮WEB取材班

2017年11月12日掲載

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