新設「加計学園」獣医学部は“ボンクラ”学部か？ ――他大は難関学部ばかり

国会答弁が受験生を逃す

「現役で受験する生徒は少ないでしょうね。岡山理科大獣医学部の推薦に通ったからといって、国立大に受かるかといっても、それほど甘くはないですよ。安倍首相の国会でのやりとりでイメージも良くない。親御さんも行かせたいとは思わないでしょうし、前期試験から積極的に受験しようという人は少ないでしょうね。後期までもつれたら、浪人するくらいなら、と入学する人も出てくるかもしれません」

　もちろん、新設の学部が出来、門戸が開かれることは認められても良い。

「受験の機会、学生の人数が増えることは良いと思います。地方の農村部では獣医が足りませんからね。しかし、今の獣医は都会に出たがります。東京、大阪など都市部の獣医は飽和状態となっている。家畜用獣医の免許とペット用獣医の免許に分けなければ、獣医を増やしても意味がないと言われています」

　愛媛で6年間も学ぶ獣医学部の学生たち、「加計でも獣医学部」なんて言われることがないように。

週刊新潮WEB取材班

2017年11月11日掲載

前へ 1 2 3 4 次へ

[4/4ページ]