大学中退フリーターが冒険家へ化けた薄氷人生の極北

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 歩くこと、見ること。我々の祖先は自らの身体と好奇心とで世界を拓いてきた。大学を中退したばかりのフリーター荻田泰永氏はテレビ番組で、ある冒険家を知る。好奇心を揺さぶられ、翌年すでに身体は北極近辺に。薄氷を踏むどころか、踏み外したりもした不惑の冒険家が語るその半生――。

「神奈川工科大の情報工学科を3年で中退したのが1999年春。ガソリンスタンドでアルバイトをしながら、この狭い世界から出たいと焦る気持ちが湧いてきていた。かと言ってエネルギーをどこへ向けたらいいかわからなかった中で、NHKの番組で冒険家の大場満郎さんを知った。...

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