“皇帝”習近平が描く国家像 過激な粛清をおこなった「15世紀の明王朝」なのか
5年に1度の、中国共産党全国代表大会開幕式で、3時間半におよぶ大演説を行った習近平。居眠りする長老を尻目に、盤石の「一強人事」を貫き、「習近平思想」は党規約に盛り込まれ、その研究センターも設立されるという。
国の指導者というよりも、もはや前近代的な「皇帝」に近いようにも見える習近平。大国として近代化を進めるべき中国の指導者が、なぜ「皇帝」を志向するのか。時代の流れに、なぜ逆行しようとするのか。読み解く鍵は、彼の生い立ちにあると解説するのは『習近平と永楽帝』の著者、山本秀也氏(産経新聞編集委員兼論説委員)だ。...