若き日の自分を見た? 本誌に激白「橋下徹」は丸山穂高を許せない

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 相手に自分と似た何かを感じ取ることで、人は怒りを覚えることがある。「近親憎悪」と称される深層心理だが、そんな心の闇に触れ、かのニーチェは〈怪物と闘う者は、その過程で自らが怪物と化さぬよう心せよ。おまえが長く深淵を覗くならば、深淵もまた等しくおまえを見返すのだ〉(『善悪の彼岸』)と書き戒めとした。翻って、この“親子ゲンカ”を見れば、果たして怪物と化してしまったのは……。

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 きっかけは、日本維新の会国会議員団政調副会長だった丸山穂高衆院議員(33)が発した一言である。10月25日、彼はツイッター上で、

〈維新は総括と代表選が必要。若造に言われんでも代表は言うだけの人ちゃうし、ちゃんとやりまっせですね、失礼をば。〉

 と投稿した。この前段階で、彼は3回目の当選を果たした今回の総選挙について語り、“我が維新”の惨敗については、代表を務める松井一郎・大阪府知事(53)の進退を含めた総括が必要と訴えていたのだ。そんな子飼いの「とんがり小僧」にさっそく噛みついたのは、丸山氏の初当選時に代表代行を務めていた“産みの親”の橋下徹氏(48)である。

 ツイッターを駆使する彼は、同じ日にこんな一喝で反撃の狼煙を上げた。

〈丸山という口のきき方も知らない若造が勘違いしてきた。国会議員は永田町病にすぐかかる。丸山も自分の力で当選したと錯覚している。お前が勝てたのは松井さんが知事をやっているからだ。ボケ!代表選を求めるにも言い方があるやろ。ボケ!〉

 この日だけでも〈ボケ〉を都合9回連発した橋下氏の怒りは収まらない。日本維新の会の法律顧問を辞任すると言い出して、次の日もまた次の日も、ネットでの“口撃”を続けたのだ。

 振り返れば、彼は茶髪にサングラスという弁護士にしては一風変わった装いでテレビに出演。歯に衣着せぬ発言で世間を一刀両断し、拍手喝采を浴びて政治家への布石を打った過去を持つ。五十路を前にして、丸山氏の振る舞いに若き日の自分を見たのなら、その怒りはなかなか収まりそうにない。

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