声をかけるのが恥ずかしい… 「AIスピーカー」普及のカギ
「ねえグーグル、今日の天気は?」
「雨でしょう。最高気温19度の見込みです」
そんなやりとりが日常になるかもしれない。日本人の生活が一変しかねない新しいスピーカーの誕生である。10月5日、グーグルと通信アプリ大手のLINEがそれぞれ記者会見を行った。グーグルは「グーグルホーム」、LINEは「クローバウェーブ」という人工知能を搭載したAIスピーカーの販売を開始したのだ。
ITジャーナリストの法林岳之氏によれば、
「賢いという意味でスマートスピーカーとも言われています。グーグルがビックカメラなど量販店で専用の売り場を設けるなど、スマホに次ぐ情報端末として期待されています」
経済評論家の加谷珪一氏が解説する。
「今日の天気や日経平均株価など聞きたいことについて、こちらからの質問に答えてくれます。他にも音楽の再生や、制限はありますがテレビなど家電スイッチのオンとオフも可能です。クローバウェーブはグーグルに比べ、音声認識の機能は劣るものの、連続した会話を楽しむこともできます」
グーグルホームを例に、その使用法を紹介しよう。まず話しかけるには、スピーカーの音声認識を起動するため“OK、グーグル”もしくは、“ねえ、グーグル”という合言葉を話しかける必要がある。例えば、
「OK、グーグル。今日のニュースを知りたい」
と言えば、
「最新のニュースです」
と、NHKラジオがスピーカーから流れてくる。ビートルズを聞きたいと言うと、音楽配信サイトから検索。自宅近くの病院や飲食店を探すことも可能だ。
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