新元号、年内には期日発表? 朝日新聞が報じた「3月末に天皇陛下退位」
“何を考えているんだ”
別の担当記者に聞くと、
「大晦日には『大祓(おおはらえ)の儀式』が行なわれますし、元旦は天皇陛下は朝の午前4時前から起床される。そもそも憲法は、第7条に天皇陛下の国事行為として〈儀式を行ふこと〉と規定している。つまり、元日の『新年祝賀の儀』もこれに含まれる。いわば憲法を蔑ろにしてまで、即位式を行なうわけにはいかないじゃないですか。産経にリークしたと思しき安倍首相に連なる政治家というのは、それがわからなかったんでしょう」
実際、産経報道のあと、
「皇族の方々からは、“政府の人間は何を考えているんだ”という大きな反発がありました。年始の次にキリがいい時は、日本人ならば4月1日の年度初めしかありえない。そんなこと、宮内庁の幹部を含めた霞が関の官僚はよくわかっていましたけれどね」(同)
これまでも、安倍官邸と宮内庁との軋轢や遺恨は重ねて伝えられてきた。それが燠(おき)のようにくすぶっているさまを思わせる話だ。
ともあれそれ以降は、「年始か年度初めかの2案で調整」と、各メディアは折に触れて報じ、そこから先に踏み込んだのが、他ならぬ朝日報道だったわけだ。
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