佐藤ゆかり、復活当選に焦燥 “女出世争い”で出遅れ

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“0・5回当選”

 かように選挙区内に怨嗟の声が渦巻こうとも、当選さえすれば、永田町という権力闘争の場におけるプレイヤーとしての資格は得られる。しかし、

「比例での当選組は永田町では“0・5回当選”という扱いを受ける。今後、彼女は同期たちに遅れをとっている“出世争い”を必死で巻き返そうとするでしょうが、比例でしか当選できなかったことが不利に働くのは間違いない」(全国紙政治部デスク)

 2005年に初当選を果たした女性議員の中で、ゆかり氏と比較されることが特に多いのが、片山さつき参院議員(58)と、猪口邦子参院議員(65)の2人で、

「猪口さんは当選した年にいきなり内閣府特命担当大臣(少子化・男女共同参画担当)に抜擢されたし、片山さんもすでに2回大臣政務官を経験している。対するゆかりさんは政務官を1回やっただけです」(同)

 05年初当選組の他の女性議員の顔ぶれを見ても、

「稲田朋美元防衛相はすでに大臣の椅子に2度座っただけでなく、自民党政調会長も経験。渡嘉敷奈緒美さんは政務官と副大臣をやったし、阿部俊子さんも副大臣を経験しています」(同)

 勝てど晴れぬ出世の海路。

週刊新潮 2017年11月2日号掲載

特集「怨念と策謀が渦巻いた 女たちの『関ヶ原』」より

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