鳩山太郎、またも落選 母エミリが語る「長男はリンカーン」

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「選挙に落ち続けて…」

「二郎のほうには秘書が6人もおりますし、後援会もしっかりしておりますので、太郎のほうに重点を置いてやってきました」

 そう語るエミリさんご本人に2人の息子の違いについて聞いてみると、

「太郎は長男ですから、ちょっとのんびり、ゆっくりですね。二郎は一番下の子だからなのか、ちゃきちゃきしていますね。太郎は体型が主人にとてもよく似ていて、主人のスーツが入る。一方、二郎は主人の靴が入るんですよ」

 そんな「タロ・ジロ」が繰り広げる物語は今後、どう展開するのか。特に気になるのは、選挙後の「タロ」の身の振り方だが、

「それは本人が考えるでしょう。別に本人が大統領を目指しているわけでも、総理を目指しているわけでもありませんが、アメリカのある政治家は、ずっと選挙に落ち続けて、フィアンセも亡くなって、それでも諦めなかったんですね。最後当選するんですけど、それがリンカーンです。だから、挑戦するってことは素晴らしいことなんです」

 ちなみに、リンカーンは貧しく無学な開拓農民の家に生まれ、資金を自ら捻出しながら裸一貫で政治家になった。すなわち、筋金入りの苦労人なのであり、その点においては、鳩山家の庇護を受け、何の苦労もなくここまで人生を送ってきてしまった太郎サンとは比ぶべくもないのだが……。

週刊新潮 2017年11月2日号掲載

特集「怨念と策謀が渦巻いた 女たちの『関ヶ原』」より

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