“痩身医”や美術品修復… 世界40カ国の北朝鮮「出稼ぎ労働者」は日本人と誤解!?

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世界各国に5万人から10万人が労働

 朝鮮労働党中央委員会機関紙「労働新聞」によると、北朝鮮は「移動式発射台を利用したICBM発射技術を保有している世界の3大強国」だという。噴飯ものとしか言いようのない自画自賛だ。

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 とはいえ、国際社会が北朝鮮の核・ミサイル開発を止める有効な手段を持っていないことも事実。国連安保理は9月11日、9回目となる対北朝鮮制裁決議を採択した。目玉が北朝鮮の出稼ぎ労働者との契約が満了した場合、更新を禁止するというものだ。

 北朝鮮の外貨獲得手段の一つとして、労働者の“輸出”は長い歴史を持つ。近年の利益は、相当額が核・ミサイル開発に注ぎ込まれたと見られている。そのための制裁決議なのだが、果たしてどれぐらいの有効性があるのだろうか。國學院大學栃木短期大學で非常勤講師を務める宮塚寿美子氏が解説する。

「北朝鮮の海外派遣労働者の始まりは、1940年代に遡ります。ソ連時代のサハリンから日本人が引き揚げた後、労働力の補填として送られたのが原点です。以来、ロシア、中国、東南アジア、中東、アフリカといった様々な国々に労働者が派遣されています。北朝鮮は公式資料を全く発表していませんが、貿易統計などを利用し、ある程度の推計は可能です。韓国は2013年、北朝鮮は40カ国に約4万6000人の労働者を派遣している可能性があると発表しました。私は5万人から10万人ぐらいが世界各国で働き、本国に送金しているのではないかと見ています」

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