2017年「ハロウィン」事情 例年より“バカ騒ぎ”は下火に?
またこの季節がやってきた――いつの間にやら日本でもおなじみのイベントとなった「ハロウィン」である。仮装集団のバカ騒ぎにはうんざりとの声もあるだろうが、今年は例年よりは控え目、かもしれないのだ。
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過去には伊集院光氏やおぎやはぎ氏ら著名人も苦言を呈してきたハロウィンの狂騒。TBS「サンデーモーニング」でおなじみの評論家・大宅映子氏もこう言う。
「日々のストレス発散をしているんでしょうけれど、ぞろぞろ歩かれて不愉快ですね。聖バレンタインの由来も知らないで2月14日にチョコを配るのと同じ“心は知らず”のイベント。冷めて離れて見ています」
そう、ハロウィンは悪霊を追い払う古代ケルト人の「収穫祭」に起源をもつとされる。これがなぜ日本に定着したのだろう。日本記念日協会の加瀬清志代表理事の解説によると、
「簡単に言ってしまえば、この時期に何もなかったから。昔は秋の運動会がありましたが、特に地方などは少子高齢化によって、こうした集まりがなくなった。そこに登場したのがハロウィンでした。加えて、2011年に東日本大震災があって、皆が人とのつながりを求めるようになった影響もあると思います。私どもは毎年ハロウィンの市場規模を調べていますが、11年に約560億円だった市場は翌年には約805億円と伸び、以降は毎年100億円、200億円と拡大しています。仮装とSNSとの相性もいいのでしょうね」
ハロウィンに関連したイベントや各社の商品展開がその市場となるが、2016年には約1345億円を記録し、同年のバレンタインデーの約1340億円を超えた。ところが2017年を見ると、約1305億円と前年から約3%ダウンするというのだ。
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