安倍総理が愛する超高級ステーキ店「かわむら」と「ひらやま」を徹底検証

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前菜の鮑から絶賛の嵐

 では最も知りたい「味」だが、意外なことに両店とも『ミシュラン東京』(日本ミシュランタイヤ)には未掲載だ。

 近年はミシュランに懐疑的な意見も少なくない。ために両店のステータスが上がっている可能性もあるのだが、それはおいておこう。シンプルに「食べログ」では圧倒的に高い評価が下されている。

 ステーキ部門のベスト5では、「かわむら」が第1位(星4.53、以下同)に輝いている。以下を列挙すると、2位「神戸牛炉釜炭焼ステーキ IDEA 銀座」(4.38)、3位「トロワフレーシュ」(4.25)、4位「銀座ひらやま」(4.21)、5位「定谷」(4.14)という順。両店とも余裕のランクインだ(2017年10月30日現在)。

 少なくともネット上では、「両店のシェフに関係がある」と書くサイトが多い。「同じ店で働いていた」や、「『かわむら』のシェフのお弟子さんが『銀座ひらやま』」などなど、若干情報は錯綜しているのだが、やはり何らかのつながりはあったのだろう。というのも、メニューの構成が、共に似ているのだ。

 我々が行く焼肉屋とは違い、じっくりと肉を焼く時間を確保する。ために魚を中心とした前菜やタルタルステーキ、スープやサラダなどがフルコースの料理の要領で登場する。これほどレベルの高い料理店となると、肉だけではなく、鮑やトリュフにも絶賛の声が寄せられている。

 そして真打登場、という絶妙のタイミングでステーキが姿を現すのだが、「かわむら」でも「銀座ひらやま」でもフィレ肉のファンが多いようだ。フレンチのレストランではなく、あくまでもステーキ店。肉の量を注文することができるが、200グラムとなると肉の厚みが圧巻だ。威容を誇ると言ってもいい。

 しっかりと周辺が焼き固められており、切って噛むと超絶的な旨味が口に広がるという感想も共通する。両店とも焼く前に塩などで味をつけないことを謳い、そのためか「びっくりするほど美味しいのに、さっぱりしている」という。

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