女子学生を「洗脳」して「不倫」強要 「ムスリム教授」に慶応大が下した大甘処分

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慶応大の大甘処分

 たとえば一昨年にも、奥田氏はお気に入りの女子学生を自室に連れ込み、拒まれるとストーカー行為をくり返していた。だが、学生は慶応のハラスメント防止委員会に訴えたのに、大学は口頭注意だけで終わらせていたのだ。それこそ十数年前から、ナイーブな女子学生を抱え込んで家族と切り離し、マインドコントロールを重ねてきた、という複数の証言が、週刊新潮に寄せられている。だが、慶応大は事実上、見て見ぬふりをしてきたのである。

 慶応大のさる教授は、匿名を条件に呆れ顔でこう話す。

「慶応は9月22日に秋学期が始まる直前、当面は奥田氏に授業をさせないということだけを決めた。それでお茶を濁したかったのですが、文科省からの指導もあり、正式に処分せざるをえなくなった。ただ、調査委員会の結論は“懲戒免職が相当”というもので、“教授が女子学生と性的関係を結んでいたのを放置した責任”を問う声が上がったのですが、大学は“性的関係まで確認できない”“大学に強制調査の権限はない”の一点張り。結局、奥田氏へのヒヤリングのみで決めたから、退職金を支給する大甘の処分に終わったのです」

 退職金が新たな「洗脳」の資金にならなければいいが。

週刊新潮WEB取材班

2017年10月23日掲載

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