「松本潤」&「有村架純」 リアリティーある演技で蒸し返される三角関係
これこそ、実体験が芸の肥やしとなった実例ではないか。嵐の松潤こと松本潤(34)と有村架純(24)が濡れ場を演じて話題の映画「ナラタージュ」。そのストーリーもさることながら、舞台挨拶では、思わせぶりな発言も飛び出して……。つい、忘れかけていたあの“三角関係”が、蒸し返されそうなのである。
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10月7日に公開となった「ナラタージュ」は、教師と生徒の関係だった松潤と有村が時を経て再会、恋人のいる有村と妻のいる松潤が禁断の恋に落ちて行くという、島本理生の同名小説を原作にしたラブストーリー。
公開前から、有村が松潤と、恋人役の坂口健太郎の2人を相手にベッドシーンを演じると話題になっていたが、映画評論家の北川れい子さんは、
「有村さんが本気で濡れ場を演じていて驚きました。胸を見せるとか生々しい描写はありませんが、上半身裸の後ろ姿を晒し、行為後のぐったりとした表情にはリアリティーが感じられました。行定勲監督によって丁寧に作られた映画で、2つの恋をしたという女性ヒロインの眼差しが、同性の心を掴む気がします」
と言うから、どうやら評判倒れというわけではなさそう。だが、公開初日には別の意味で話題をさらう出来事が起きていたのだ。
松本本人とシンクロ
出演者による初日舞台挨拶の席でのこと。松本が映画のストーリーにちなんで、自分の人生で忘れられないことを聞かれると、次のように返答したのである。
《この映画を観て、自分が今まで生きてきた時間を振り返った。中村勘三郎さんや蜷川幸雄さんといった、もう会えない強烈な印象を受けた人たちのことを考えました》
これを聞いて、
「意味深だなって思いましたね」
と言うのは、さるスポーツ紙記者。
「松本は、10年近く、井上真央と交際していたものの、彼が結婚を切り出さないため2年ほど前に一旦、破局しました。その後、復縁の可能性もありましたが、昨年、松本がAV女優の葵つかさと4年間に亘る二股交際をしていたことが発覚し、井上とは完全に関係が終わった。しかも、松本と葵の出会いは中村勘三郎の通夜で、松本が参列していた葵をナンパしたことがきっかけと言われています。だから、“もう会えない人”は、井上なんじゃないかとか、復縁のメッセージでは、と話題になりました」
自らの発言によって、一旦は寝た子を再び起こした感が否めないが、ともあれ、撮影前に三角関係を経験ズミなのだから、松本にしてみたら、容易(たやす)い役柄だったのかもしれない。その松潤の演技について、再び北川さんに聞くと、
「彼が演じるのは、妻もいるのに煮えきらず、優しいが思わせぶりで嫌な男。妻か教え子かハッキリしない中途半端さが、松本本人とシンクロしていて、ぴったりの役だと思いました」
と、まずまずの評価。ある意味、演技と言うよりは、松本の“地”が出た結果なのかもしれないが……。