初公開「プロ野球選手」チーム満足度のマル秘調査記録 ソフトバンクはホワイト球団

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“ホワイト球団”ソフトバンク

 そんな経緯で、集計されたのが、このペーパーだが、一見して選手にとっての「良い球団」と「ダメ球団」がはっきり分かれている。たとえば、9項目中7つでトップを占めたのが、福岡ソフトバンクホークスだ。何より、

〈年俸金額に満足か?〉

 という項目で断然のトップ。実際の年俸総額でも全球団中1位(約55億円)のソフトバンクだが、選手からの評価が高かった理由は他にもあると球団関係者が明かすのだ。

「正直言って、ウチは年俸総額が高いことから選手の評価がいいという面もあります。しかし、一番の理由は査定がシステム化されており、分かりやすいことにあると思います」

 打率2割5分でホームラン20本なら、6000万円! といったドンブリ勘定で年俸を決めていたのは昔の話。

「うちは2011年から新査定システムを導入し、すべてのプレーをポイント化しています。たとえば、1ポイントあたり15万円といったように金額を掛けて年俸を弾き出すのです。選手にもそれを公開していますから、上がっても下がっても納得してもらえる。査定表を持って帰って研究している選手もいるほどです」(同)

 もっとも、プレーの「ポイント化」は、ソフトバンクだけではなく他の球団でも取り入れている。

「日本ハムも早くから独自の査定方法を取り入れており、その査定項目を選手に公開しています。だから、選手が何度食い下がろうが提示する年俸は変わらない。逆に選手が契約更改を保留しようものなら1、2年以内に必ず放出されてしまうほど徹底しています」(運動部デスク)

 年俸総額では6位(約29億円)なのに、日本ハムが、

〈年俸金額に満足か?〉

 という項目で2位につけているのは、選手がぐうの音も出ないほど査定が細かいからなのか。

 ***

(2)へつづく

週刊新潮 2017年10月19日号掲載

特集「『横浜DeNA』はブラックか!? 意外や『広島』は……初公開!清宮君に捧げる『プロ野球選手』チーム満足度の(秘)調査記録」より

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