初公開「プロ野球選手」チーム満足度のマル秘調査記録 ソフトバンクはホワイト球団
800人の現役選手
ここに9枚のペーパーがある。
〈2017 契約更改アンケート結果〉
と書かれ、「JPBPA」(日本プロ野球選手会)のロゴマークが付されている。その内容は、年俸への満足度など、9項目の質問にわたって、12球団の待遇の良し悪しをランク付けしたものだ。アンケートに答えているのは、現役で活躍するプロ野球選手である。
在京チームの関係者が明かす。
「これは、今年2月、選手会が全球団の選手に対して行ったアンケートをまとめたものです。主に年俸額や球団の査定方法に関するものですが、答えているのは約800名の選手。これを見れば、球団が選手からどう思われているのか一目瞭然です」
当たり前の話だが、選手たちは、マスコミに登場しても、あからさまな球団批判をすることはない。それだけに、テレビや新聞では決して知ることのできない生の声がアンケートから窺い知れる。
そこで、当の日本プロ野球選手会にぶつけると、アンケートの存在を認め、その経緯を説明するのだ。
「全選手にアンケートを取ることになったきっかけは、3年前の消費税増税でした。年俸というものは、消費税が含まれないのが本来のあり方ですが球団によっては、“税込み”で提示するところがあったのです」(森忠仁事務局長)
選手会は、消費税を“外税”にして、年俸の部分だけでの交渉を要請するのだが、
「それでも12球団のうち半分しか聞き入れてくれない。それなら一度、交渉のために年俸全般について、アンケートを取ってみようということになったわけです」(同)
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