村田諒太vs.エンダム 選挙開票と重なった「フジ」がニンマリの事情
なんとも間が悪い。「村田諒太vs.エンダム」の生中継を予定していた日の同じ時間に、総選挙の開票が行われることになっちゃったフジテレビ。ダブルブッキングに頭を抱えたが、それも一瞬。いまやニンマリしているというのだ。
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「視聴率が15%を超える番組は、なかなかないのがテレビ界の現状です」
と言うのは、さる民放キー局の幹部社員だが、5月20日、ロンドン五輪の金メダリストで、WBA世界ミドル級2位の村田諒太(31)が、1位のアッサン・エンダム(33)に挑戦した試合は17・8%を記録。
「ここ数年のボクシングの試合でトップの数字です。瞬間最高視聴率は23・2%でした」(同)
結果は周知のように疑惑の判定で村田が敗退。だが、視聴率競争で惨敗のフジテレビには、村田とエンダムの一戦が打出の小槌のように感じられたに違いない。
実は、それはフジの仕込が花咲いたものだ、と別のテレビ局関係者が言う。
「村田は当初、プロへの転向を拒んでいた。それをフジテレビの現重役が口説いて、プロにさせたんです」
こうして育った、今のフジには稀な「数字がとれるコンテンツ」。それを10月22日、再び放映できることになったのだ。さるボクシング関係者が打ち明ける。
「エンダム側は、一般に不利な敵地の日本に行って試合をする以上、かなりのファイトマネーを要求したはずです。しかし、フジテレビも広告代理店も村田が所属する帝拳も、村田が世界チャンピオンになれば大きなビジネスになると踏んだに違いありません」
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