都知事選では小池支持 「野口健」「デヴィ夫人」の言い分

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 周囲の政治家が次々ダメ出しを始めたのと同様、熱狂の都知事選で小池氏を支持した著名人も、いま潮が引くように「否」を唱え始めている。彼女を信じた、その言い分は。

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 都知事当選直後、メールマガジンで〈活躍して欲しい。都民全体で応援していけるように〉と記した、経済評論家の勝間和代氏は、先日、テレビで「小池さん、政治家生命アウトです」。

 また、テレビで「小池さんの芸能事務所があれば入りたい」と述べていたタレントのカンニング竹山は、今月ネット記事で、〈小池百合子さんと希望の党が嫌い〉。

 小池氏の変節が大きかったゆえとも取れるが、逆にわずか1年と少しで評価を翻すあたり、彼女の本質を見抜けなかった“軽さ”も気になるところである。

「一緒に選挙カーに乗った人の大半が素直に応援できない気持ちだと思います」

 と言うのは、アルピニストの野口健氏。環境問題を通じ付き合いのあった野口氏は、都知事選では応援演説を行っている。しかし、

「もともと『都政に専念』との理由で、『都民ファースト』の代表を辞めたわけですよね。それが国政政党の代表では通らない。ブレちゃいけないと思います」

 都政についても、

「築地移転は石原慎太郎さん、五輪会場の見直しは、森喜朗さん、今回の選挙は安倍晋三さんと、彼らへの個人的感情で政策を動かしているように見えてしまう。自分の感情を抑えるのが大事でしょう。今回の件は小池さんに決してプラスにはならない。動き過ぎればきっとどこかに無理が出ますよ」

 と、今では“友”を心配する声しきりなのだった。

 一方、今日まで一貫して評価を変えない、筋の通ったと言うべきか、いや、殊勝とでも言うべき方……。

「私は小池さんが東京に国替えをしてきた頃からずっと応援しているんですよ」

 と言うデヴィ夫人である。

「今度のね、公約も期待しています。中でも『消費増税の凍結』ですね。私は日本の方と同じように、いえ、むしろたくさん税金を払っています。でも私に選挙権はありません。だから税金はワイズスペンディング、正しく使ってほしいわ」

 夫人の絶賛は続いて、

「『12のゼロ』にも期待しているわ。特に良いのは『電柱ゼロ』。東京の街は電柱があるからアグリーよね」

 しかし、そんな熱烈ファンも納得できないのは、これ。

「『花粉症ゼロ』だけはよくわからないんですけれども。予防注射かなんかできるのかしら。ただ私は花粉症じゃありませんから」

 以下、再び“絶賛”に戻るけれど、割愛する。

“強力”な味方がいて、羨ましい限りだが、さて来年の今頃、「応援団」はどれだけ残っていることだろうか。

週刊新潮 2017年10月19日号掲載

特集「傾国の『小池百合子』」より

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