「出産の奇跡のあとには現実が続いていく」子育て世代に刺さる名言炸裂! 綾野剛、星野源ら熱演「コウノドリ」
四宮のもとに謎の女が…!
終盤、ペルソナ(サクラらが勤務する総合医療センター)の屋上で松岡茉優演じる下屋がぽつりとこぼす。「赤ちゃんを産みたいと思った時、医師を続けられるのかな。赤ちゃんを増やそうってみんな言ってるのにどうしてお母さんはこんなに生きづらいのかな」。
がむしゃらに若手医師として突っ走り、下屋自身がキャリアを積んで成長したからこその一言に思える。それは、日本中の女性たちの秘める心の叫びでもあるだろう。私の同級生の女性たちも、毎日毎日、娘や息子を生後半年から保育園に何とか預け、時短勤務で肩身の狭い思いをしながらお迎えに行く。ごはんを食べさせても子どもは食べず、寝かしつけても子どもは寝ない。佐野彩加の夫(ナオト・インティライミ)も「俺も手伝うよ」と言いながら、結局は育児は妻のメインの担当だという意識をここであらわにしてしまい、「“手伝う”んじゃなくて、あなたの子ですよ」と四宮に釘を刺される。だが多忙な夫にその言葉は伝わらなかった。結局夫は育児休暇を取ることなく、母になった佐野は嬉しさと不安の合間をさまよい続けることになる。
と、初回は様々な患者のあり方を見せることから始まり、一筋縄ではいかなそうな夫婦の姿も垣間見える。しかし私は、少子化の叫ばれる昨今、「コウノドリ」が、これから親になることを選ぶ若い世代たちの希望になることを願いたい。ペルソナに揃う最高に心強い産科医、助産師の言葉に支えられて、子どもを持つ決意をする人が、2年前の放送からさらに増えていくことを信じたい。
今シリーズの新キャラ、研修医の赤西吾郎(宮沢氷魚)は初っ端から「オレ、産科は継がないですから」と生意気発言。同じく二世医師として複雑な思いを胸に秘めている四宮との冷戦はどうなるのか。
ラスト間際、四宮のもとに謎の女が「お久しぶりです」と現れたのも見逃せない……! 四宮先生ッ、あの女は、誰ですか……ッ!!
公式Twitter(@kounodori_tbs)や公式Instagram(kounodori_tbs)では、キャストたちがおちゃめな素顔を見せている。本作ではポーカーフェイスのキャラクターを貫く星野源が、綾野剛の肩に可愛くもたれかかる写真では「しのりんウインク可愛すぎ」「サクラ先生場所変わって下さい!!」などなどコメント欄も大盛り上がり。命の重さ、温かさをにぎやかに彩るSNSは、ファンならずとも見逃せない!
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