資金力だけではない? 鳩山太郎が「女帝・小池」に愛される理由
失礼だがこの方、「華麗なる一族」の御曹司というより、「ドラ息子」のイメージが定着済み。それが「小池新党」公認だから、カネにモノを言わせた、と思いたくなるが……。ウラには「女帝」と亡父との、知られざる“縁”もあった。
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10月1日、鳩山太郎氏(43)は内定者が集まる「説明会」に姿を見せた。
小池カラーのグリーンのネクタイを締め、記者からの問いかけに、「まだ内示の段階なので……」なんて口数は少なかったが、
「締まらない口許が、隠しきれない喜びを表していました」(取材した記者)
太郎氏は、昨年亡くなった鳩山邦夫・元総務大臣の長男である。伯父と曾祖父は総理、祖父は外務大臣経験者で、祖母の実家は、「ブリヂストン」の創業家一族。
「日本のケネディ家」とも言われる名家のプリンスは、小池新党絡みの政治塾に参加。この度、東京2区での出馬が決まったのだ。
もっとも、
「彼の政界での評判ははっきり言って最悪ですよ」
とは政治部デスク。
「これまで、選挙に4度出ましたけど、受かったのは最初の東京都議選の一回だけで、後は都議選、区長選、参院選と3連敗。『鳩山』のブランドがあってこれですから、酷さもわかるというもの」
本誌(「週刊新潮」)も、太郎氏による、選挙カーでの聞くに堪えない下ネタや、居酒屋での品のないナンパ、ツイッターでの「自殺宣言」など、ハチャメチャ言行録を紹介している。近年は実業の一方でタレントとして活動してきたが、最近はすっかり姿を見なくなっていた。
“総理になりなよ”
そんな“彼”が、なぜ公認か。
「新党には金がない。小池さんが『鳩山マネー』を当てにしているのは間違いありませんが……」
とは、鳩山家の関係者だ。
「そもそも、小池さんは、生前の邦夫さんと関係が深かったのです。新進党時代、邦夫さんの下で広報の仕事をしたのをキッカケに、以来可愛がってもらっていた。中でも感謝しているのは、一昨年、邦夫さんに“あんた、総理になりなよ。応援するよ”と励まされたことだそうです。当時、彼女は安倍さんに要職から遠ざけられ、悶々としていましたからこれに大感激。亡くなった時は“もっと相談したかったのに……”と嘆き、息子の太郎さんからの相談にも親身に乗ってあげていたのです」
言わば、「太郎公認」は小池氏の「恩返し」の意味合いが強いとも言えるのだ。
当の太郎氏に改めて2人の関係を問うたが、「さあ私はわからないですけどね……」と惚けているのか、ホントに知らないのか。
いずれにせよ、自分の力のみで公認を勝ち取ったワケではないのは確かで、ここから先は本人の真価が問われるところなのである。