蓮舫が漏らした“小池さんとは組めない” 選挙後の「希望」入りは困難

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 同じキャスター出身なのに、ずいぶん差が付いたものだ。片や“初の女性総理”も取り沙汰された小池都知事に対し、片や蓮舫・民進党前代表(49)の存在感は薄くなる一方。その蓮舫氏、かつて都知事をこう腐していた。

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「同志」だった民進党議員たちが、小池氏に翻弄されている最中の10月1日。

 蓮舫氏の姿は目黒区の自宅近くにあった。11時過ぎに娘と家を出た彼女は、徒歩で近所のマクドナルドへ。ハンバーガーをテイクアウトし、袋をぶら下げて徒歩で自宅に戻った。写真を見ればわかるように、服装は360度ツバのある帽子に、カジュアルなTシャツ、ハーフパンツ。途中、娘と笑い合うなど、まさに「日曜日の母娘」の風景だ。かつての仲間の苦しみを余所に、随分のほほんとした休日を送っていたのである。

「呑気なものだと思いますけど、一方で、蓮舫さんは腹の底では憤懣やる方ない思いでいっぱいだと思いますよ」

 とはさる民進党関係者。

「もともと蓮舫さんは、小池さんとは反りが合わないんです。今年の春頃も、同僚議員に“小池さんって核武装論者でしょ。理解できない。そんな人とは組めませんよ”と吐き捨てていたくらいですからね」

 しかし、その嫌~な小池氏によって、代表を務めた“愛する”党が解体に追い込まれた。遡れば、自らの代表辞任だって、小池氏に都議選で大敗したことによる。テレビをつければ、画面には、その憎き敵の顔ばかり……。この日のハンバーガーだって、随分苦い味だったに違いないのだ。

選挙区のかっさらい

 蓮舫氏は参議院議員である。現状、民進党の参院議員はそのまま党に残り、選挙後に「希望」入りするか否かが決まることになる。

 ところが、だ。

「彼女は『希望』入りがかなり難しくなってきたと思いますよ」

 と、政治部デスクが言う。

「今回、彼女が“政治の師”と仰ぐ野田佳彦・前総理が“三権の長経験者”との理由で『希望』の公認を拒まれた。そんなところに入るわけにはいきませんよね」

 更には、民進党から東京5区で出馬が内定していた手塚仁雄(よしお)・元首相補佐官も「希望」に拒否され、公認をもらえず。

「手塚さんは、蓮舫さんの学生時代からの友人で、政界入りのキッカケを作った盟友。しかも、いずれ彼女が衆院に鞍替えする際は、手塚さんからこの選挙区を譲ってもらうつもりでした。そこがかっさらわれそうなのですから、小池さんとは距離を置かざるをえないでしょうが、となれば、少数政党の一議員になってしまいますよね」(同)

 オンナの戦いは既に勝負あり、ということか。

 永田町の「小池」には、「蓮」は咲かない。

週刊新潮 2017年10月12日神無月増大号掲載

特集「小池百合子の希望・横暴・票泥棒」より

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