小池百合子に“排除”された「菅直人」「辻元清美」「野田佳彦」怨嗟の声

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「一夜城を作ったけど」

 ところが一転、小池氏の「踏み絵」発言を聞くや、その勢いはどこへやら。口を真一文字に結んでしまう。

「記者たちに質問攻めにあった菅さんは、“エヘヘ……”と苦笑を浮かべるばかり。秘書が止めに入ってノーコメントに徹しました。後日、“小池さんの手法は小泉総理と酷似している”とブログで述べるにとどまり、自分の口から反論することは避ける有様です」(同)

 不満があれば原発だろうと足を運んで激昂した“イラ菅”も、すっかり牙を抜かれ気落ちする有様なのだ。

 他方、いち早く「『希望』とは合流しない」と明言し、地元大阪から出馬するのが辻元清美幹事長代行である。

 地元政界関係者が言う。

「10月1日に事務所開きがあって、夕方にJR高槻駅前で街頭演説をしたんです。そこで、辻元さんは『あえて敵の論法にはのらない。私は皆さんを排除しません』と啖呵を切ってはいましたが、小池さんの名前は出さずに皮肉った程度でネ。昔の彼女なら“小池さんは疑惑の総合商社や”なんて挑発するところ、随分とオトナになってしまい……」

 同じ日に事務所開きをした野田佳彦前総理もまた、「排除」される一人。後援者を前に、独特のたとえを使ってこう心情を吐露した。

「(安倍政権を止めるため)一夜城を作り、そこにまず結集しようというのが小池さんと前原さんの相談だったんだろうと思います」

 もはや、「合流話」は張りぼての城だったと言わんばかりの野田氏が続ける。

「一夜城を作ったけど、我々の仲間はその城で戦うわけではないような感じです。前原さんに一任しましたが、どれだけ多くの同志が戦えるか見極めたい」

 どこまでも古巣を慮る前総理は、熱狂的なプロレスファンとしても知られる。

 かつて、「安倍総理を逆エビ固めで泡を吹かせる」と発言したこともあったが、改めて集会後に尋ねると、

「(プロレスには)たとえられませんッ」

 ガチンコ勝負はまだ始まったばかりである。

週刊新潮 2017年10月12日神無月増大号掲載

特集「小池百合子の希望・横暴・票泥棒」より

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