小池新党、頼るは主婦たちからの“反乱票”

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最大の応援団

 つまり、永田町では居場所が見つからなくなっていたため、仕方なく都知事に活路を見出そうとしたわけなのだ。

 とはいえ、そこは勝負師であるだけに、巧みに“小池劇場”を演出し、派手なパフォーマンスで世間の注目を集めることに成功した。

 その“小池劇場”の最大の応援団は誰なのか。

「小池さんが出馬した昨夏の都知事選は投票率が約60%で、前回を14ポイント上回りました。実は、その上積み分というのは、ほぼ25歳から70歳の主婦たちでした」

 とは、政治アナリスト。

「本来ならば、政治にあまり関心を示さず、普段は投票に行かない無党派層の主婦を中心とした女性たちが小池さんの最大の応援団です。今度の衆院選も、そうした主婦たちが小池さんの標榜する“しがらみのなさ”“クリーンな政治”という甘言に釣られ、“反安倍”を掲げて投票所に足を運ぶわけです。もし、それが東京だけでなく、全国的な広がりを見せたら、自民党にとって旋風どころではなく、暴風となるかもしれません」

 だが、その評価を都政担当記者に聞くと、

「この1年間で、小池さんの実績と言えるのは、東京五輪のボランティアユニフォームを変更したことくらいではないでしょうか。豊洲移転は“安全だが安心ではない”と屁理屈をこねて、引き延ばしただけです。挙げ句、築地との併用という荒唐無稽な話を持ち出して、ほったらかし。結局のところ、何も決められない政治家なのです」

 希望を掲げながら本来の姿は横暴で、結局のところ、でくの坊だったら……。

週刊新潮 2017年10月12日神無月増大号掲載

特集「小池百合子の希望・横暴・票泥棒」より

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