このタイミングで北朝鮮に9億円… 現実感欠く「文在寅」

国際 韓国・北朝鮮

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 トランプ大統領が、「ロケットマン」と金正恩委員長を国連総会で揶揄すれば、彼の人は声明で「老いぼれ狂人」と返す──。

「9月25日に国連総会の一般討論演説は終わりましたが、北の外相までトランプ発言を『宣戦布告と見なす』と公言するなど、悪い意味で今総会は面白すぎました」(外信部記者)

“吠える犬はめったに噛まない”とは言うが、核の恐怖が現実にある以上、その発言も注視せざるを得ない。

「しかし、そこを割り引いても文在寅大統領の右顧左眄ぶりは異常ですね」

 と『悪韓論』の著者で評論家の室谷克実氏は言う。

「国連演説でも“平和、平和”と北との対話ばかり訴えながら、直後の日米韓首脳会談では一転して制裁が大切だと言う。本質は従北なのでしょうが……」

 韓国紙「朝鮮日報」によれば、文氏は同演説で「平和」32回に対して「制裁」は4回しか口にしなかった。

 しかし、もはや小芝居は無意味。核を手にした北朝鮮は韓国など眼中にない。

「それなのに、文大統領が訪米中に韓国本国では北への“9億円人道支援”を発表しました。じつは、ユニセフ、WFPを通じての支援自体は日米も認めていたのですが、問題はタイミング。必死に制裁への国際協調を求めている最中に“今じゃないだろ!”と日米の外交筋では怒りが渦巻いています」(前出・記者)

 さすがに韓国でも「コリア・パッシング」を心配して文批判の声は上がるが、支持率はほぼそのまま。

 上も下も不思議なほどに現実感がないのである。

週刊新潮 2017年10月5日号掲載

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