事実をねじ曲げ、議論のすり替え… 大嘘つき「豊田真由子」ファクトチェック
事実を捏造
実際はどうだったか。
まずは、本誌が6月29日号の取材時、豊田氏に送った質問状の内容を紹介する。
質問内容は大きく3点で、政策秘書への暴行について(①)、暴言について(②)、そして自身の国会議員としての資質について(③)。
豊田氏が問題にしているのは②の質問だが、それを正確に書き記す。
〈豊田代議士は、政策秘書(質問状では実名)に対し、①の暴行行為と併せて、「このハゲー!」「このキチガイが!」「死ねば」「お前の娘が通り魔に強姦されて死んだらどうする?」「頭がぐちゃぐちゃになって轢(ひ)き殺されてみろ」等の暴言を発せられました。これらの発言は政策秘書及びご家族の人権を著しく侵害するものであるかと存じますが、代議士のご見解をお聞かせください〉
豊田氏が言う「脅迫」の二文字はどこにもない。そのニュアンスすらない。彼女は、自分の都合のいいように事実を捏造したのである。あるいは、「耳鳴り」だけに留まらず「目眩(め まい)」がして、本誌の質問状がよく読めなかった可能性も否めないが、だとするならば、政治活動という激務に復帰している場合ではなく、一刻も早く治療に専念すべきであろう。
兎(と)にも角(かく)にも、本誌が豊田氏に問うたのは、「お前の娘が強姦されて」発言そのものの是非であり、発言の趣旨ではない。当然であろう。いかなる趣旨であろうと、こんな発言が許されるはずはないからだ。
続いて、当時、豊田氏から寄せられた回答書(写真)を紹介する。
〈なお、ご質問の「暴言」についてですが、例えば、ご質問の「お前の娘が通り魔に強姦されて死んだらどうする」といったような発言はしておりません。元(政策)秘書の方が(中略)「わざとミスをしているわけではない」ということをおっしゃるので、「わざとでなければ何をやってもいいということにはならないのではないか。」「極論になるが、私にも娘がいるが、通り魔に殺されたりして、犯人に『わざとじゃない』なんて言われて納得できますか。あなたの娘だったら犯人を許せますか」と言った趣旨の話をしたことはありました(後略)〉
やはり、明確に「お前の娘が強姦されて」発言を否定している。会見での「私はそういう発言をしたことを否定は一度もしていません」という豊田氏の言葉が嘘であるのは一目瞭然であろう。
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