吉田鋼太郎に囁かれる“演出家転向”の噂 本人に聞いてみると…

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 今一番、脂が乗っている俳優と言えば、この人のほかにはあるまい。映画やドラマに引っ張りだこの吉田鋼太郎(58)だが、周囲からは気になる噂が……。なんでも、役者としての出演をセーブし、演出家として力を注いでいくと漏らしているというのだ。鋼太郎ファンはヤキモキ?

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 昨年、亡くなった演出家・蜷川幸雄(享年80)の跡を継ぎ、吉田が「彩の国シェイクスピア・シリーズ」の二代目芸術監督に就いたのは、昨年10月のこと。今年12月には、初演出作となる「アテネのタイモン」の上演を控えているが、芸能関係者によれば、

「吉田は関係者に“これからはドラマへの出演はなるべく控えて、舞台に集中する”と話しているそうです」

 元々、役者の世界に入るきっかけは、高校時代にシェイクスピアに魅了されたことに始まる。2004年から彩の国シリーズに出演し、蜷川に鍛えられると、めきめきと実力を付け、5、6年前からテレビにも度々出演。NHKの朝ドラ「花子とアン」の嘉納伝助役でブレイクした。

 演劇担当記者によれば、

「吉田は現在、CMが2本。ドラマなどのギャラを合わせ、年5000万円ぐらい稼いでいるでしょうか。一方、超一流と言われる演出家でも、一本当たりの演出料は1000万円弱。できても年に数本ですから、吉田が人気者といっても、演出家だけでは収入が激減する」

 ましてや、役者として人気絶頂期に、なぜ、ドラマ出演を控えるというのか。

「演出家一本でやっていくなんて、ないと思いますよ」

 と言うのは、演出家の鈴木裕美氏。シアターコクーンで上演した「奇跡の人」で吉田に演出を付けたことがあり、飲み仲間でもある。

「彼は主宰する劇団『AUN』でも演出家兼役者。どっちもやりたい人ですから、彩の国シリーズ37作のうち、残りの5作をしっかりやるという決意表明ではないでしょうか」

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