住民が撮影の「サカイ引越センター」パワハラ暴行 “酔って手を出した”
指導的な立場のアルバイト
その後、管理職らしきスーツ姿の男性と別の作業員が駆け付けて、“加害者”と“被害者”たちを正座させていたが、
「なおも、男は作業着の男性へビンタを続けていましたが、誰も止めようとはしなかったのです。結局、警察と救急車が来て、殴られていた1人は、首にコルセットを着けられて救急車で運ばれて行きました」
撮影者がその日のうちにサカイへ連絡すると、“社員教育向上のため”に動画を見たいと頼み込んできた。
「翌日、サカイの社員2人と面会すると、1人は申し訳なさそうな様子で謝罪を繰り返していました。ですが、ブロック長代行を名乗る社員は“肖像権で揉めるかもしれない”とか、“ウチには顧問弁護士がいる”と、脅しとも取れるようなことを言い出したのです。地域のためを思ってやったことやのに……」(同)
サカイの当該地区責任者によれば、
「被害者の2人は社員で、そのうちの1人が加害者の中学校の後輩で、いずれも20代。加害者は今年1月から働くアルバイトですが、業界経験が長く、指導的な立場。前日に被害者の1人が事故を起こしたことで、注意をしなくてはと感じ、呼び出したところ、自分が非番で酔っていたこともあり、つい手が出てしまったと。駆け付けた他の社員は、確かにビンタは止めていませんが、最終的には間に割って入っていますから、止める気がなかったわけではありません」
被害者の怪我は大事には至らず、警察署で和解も済んでいるという。そして、撮影者への発言については、
「表沙汰にしたくない思いがあったのは事実ですが、脅迫という認識はありません」
7年前、サカイでは“労災隠し”が発覚し、支社長が書類送検された“前科”がある。改めて、サカイ本社の広報担当者に聞くと、
「イレギュラーな事例であるため、懲罰委員会で調査をし、結果9月19日付で(アルバイト社員に)懲戒処分を下しております」
料金を“勉強”してくれるのは嬉しいが、社員教育にも力を入れた方がよさそうだ。
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