「安倍退陣」なら次の自民総裁に挙がる名 本命・岸田、対抗・石破、ダークホースは…

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 きたる総選挙を前に、安倍総理は「与党で過半数をとれなければ辞任する」と宣言している。“安倍退陣”ならば、自民総裁の椅子に座るのは誰になるのか。

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「200議席を切るような大負けとなれば、どんな事情があるにしろ、即退陣となるでしょう」

 と語るのは、政治ジャーナリストの山村明義氏である。

「党内では自民単独過半数(233議席)の維持が実際の目標になっています。これを割る、つまり50議席以上減らした場合でも、求心力の低下は否めません」

 仮に安倍総理が退陣となれば、時間の制約上、次期総裁は両院議員総会で選ばれる見通し。そうなれば、主に国会議員の投票で総裁を決めることになる。識者たちの誰もが名を挙げるのは、この2名だ。

「本命『岸田』、対抗『石破』。これで決まりでしょう。この2人は手を挙げる可能性が高いし、他が出ても彼らとは勝負にならないと思いますね」(政治評論家の小林吉弥氏)

 岸田文雄・政調会長(60)は、戦後2番目の長さになる4年8カ月間、外務大臣を務めた経歴の持ち主。一方の石破茂・元幹事長(60)は、5年前の総裁選の地方票で安倍総理を圧倒した“人気”を誇る。

 両院議員総会で選ばれる今回は、自身が率いる岸田派に46名の議員がいる“本命”が有利か――。また、来年9月の総裁選も視野に入れれば、

「野田聖子・総務相(57)は必ず出てくるでしょう。この人はやる気満々。総理への意欲を隠さない方ですから。あるいは意欲という点では、茂木敏充・経済再生相(61)。所属の額賀派を固められれば、ダークホースになるかもしれない」(山村氏)

 総裁レースを制するのは誰か。

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 10月4日発売の「週刊新潮」ではこのほか、地元ブレーンから絶縁宣言された金子恵美氏や、街頭演説で聴衆の人波が割れる豊田真由子氏の模様を報じる。小池旋風によって“大量絶滅”が危惧される自民党を8ページにわたって特集する。

週刊新潮 2017年10月12日神無月増大号掲載

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