司法試験合格の東大医学部生 「ジュノンボーイ」でも上位に

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 天は二物を与えないというからには、さしずめ、神様も間違えちゃった、といったところか。なにしろ、現役の東大生であり、先日、司法試験にも合格。おまけに、イケメン・コンテストでも上位に選出されたのだから、向かうところ“敵ナシ”。

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 芸能界への登竜門として知られる「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」。毎年、数回の選考を経てグランプリを選ぶのだが、1万7293人の中から、今年のベスト30に入ったのは、河野玄斗君(21)。曰く、

「応募したのは、友達から薦められたことがきっかけです。来年から医学部の実習が始まるため、今のうちに色々とチャレンジしてみたかった。司法試験を受けたのも同じ理由です」

 残念ながら9月15日発表のベスト15位からは外れてしまったものの、身長182センチで甘いマスクは羨ましい限り。だが、それ以上に彼の経歴は、有り得ないほど華々しかった。

 現在、理系の頂点である医学部4年。にもかかわらず、12日に発表された司法試験に一発合格である。数回受けて当たり前と言われる文系の最難関試験なだけに、幼少期から猛勉強の毎日だったのではなかろうか。

受験直前にコンサート

「英才教育といったものは、一切やっていないし、教育方針もありませんでした」

 とは、母親・克美さん。自宅で塾を経営する一方、父親は東大出の銀行マンといった家庭環境だ。

「生後半年の頃、文字をよく指でなぞっていたので、その度に発音してあげていました。絵本だけでなく雑誌や新聞を指でさしながら読んであげると何時間でも聴いているんです」(同)

 1歳になった頃に、驚くようなことが起きた。

「ある時、リンゴの絵を見せて、“これは何”と息子に聞きました。すると、ボタンを押すと『あいうえお』といった50音の音声が出るオモチャを持ってきて、“リ・ン・ゴ”とボタンを押したのです」(同)

 文字を識別していたというわけだ。にわかに信じ難いが、驚くのはこれだけではない。父の転勤で2歳~8歳まで過ごした米国でも、

「幼稚園で先生が何時に集まってと言うと、“あと10分だ”と答えていた」(同)

 神童というのは、彼のような子を指すのだろう。そんな“天才”も最難関の中高一貫校の受験で失敗を経験。だが、第2志望の有名進学校に入ると、中学1年で日本ジュニア数学オリンピックの優秀賞を受賞し、高校2年の東大模試で理IIIのA判定を取るまでに。

「受験勉強も“これ以上高い点数を取るものがない”“大学に入ってからやりたいことの準備だ”といって、好きなギターをやったりしていました」(同)

 親としては、さすがに心配したものの、本人は余裕綽々。東大受験直前でもコンサートを観に行っていたというから、もはや開いた口が塞がらない。が、本人に今後を聞くと、

「タレントとして活躍することで本業の宣伝にもつながるんじゃないかと思っています。バラエティやクイズ番組で活躍しながら、医療訴訟を扱う弁護士をするのが今の現実的な目標です」

 お茶の間の人気者になる日は近い?

週刊新潮 2017年9月28日号掲載

ワイド特集「風立ちぬ」より

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