W杯本大会に向けて昇給要求 「ハリルホジッチ」“銭闘”モード

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 W杯アジア最終予選を勝ち抜き、ロシア本大会出場を決めた日本代表だが、指揮官・ハリルホジッチ監督はひそかに戦闘、いや“銭闘”モードに入っている。

 ハリル監督の年俸は推定200万ユーロ(約2億6400万円)。節目節目で据え置きで契約を延長できる仕組みになっているというのだが、

「その覚書を反故にして、自身とスタッフの昇給を求めているのです」

 と日本サッカー協会(JFA)関係者が囁く。

 実は、雇い主のJFAは、この“銭闘”で大ポカをやらかしている。

「本戦出場を決めた8月31日の豪州戦直後、田嶋幸三会長が“ロシアまでやってもらいたい”と、早々に続投を明言してしまったのです。たしかに続投は既定路線ではありますが、先にカードを切ってしまっては契約交渉が覚束ない。担当者は頭を抱えていますよ」

 一方のハリル監督。日本国内の新聞、雑誌、テレビからネット情報に至るまで、自らの報じられ方をつぶさにチェックしているのだとか。情報戦においては鉄壁の布陣である。

“得点力”も侮れない。

 くだんの豪州戦直後の記者会見でのこと。

「監督が突然、“プライベートで大きな問題がある。この試合の前に帰ろうかと思ったくらいだ”と告白したのです」

 翌日、スポーツ紙がその“問題”を“親族の末期がん”と報道。これにより監督はファンの同情を一身に集めるに至った。

「ただ、“親族”といっても、既に亡くなっているお兄さんの奥さんなんですよ。二人の関係の深さは知る由がありませんが、たとえ彼女が彼にとってかけがえのない存在だったとしても、億単位の報酬を貰っている仕事の、最大のヤマ場を投げ出しますかね。契約更新を有利に進めるためのブラフ、なんてことは考えたくないのですが……」

“絶対に負けられない戦い”がここにも。

週刊新潮 2017年9月28日号掲載

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