「今井絵理子」不倫でパンダ不足の自民党 「進次郎」に一極集中

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 中身は空っぽでも、客寄せパンダとしてだけは使い道があった――。そんな今井絵理子サン(34)は、自爆しようと参議院議員だから悠々自適だが、パンダ不足に困ったのは自民党である。そこで、あの男がフル稼働することに。

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 事実、今井議員は、ハシケン氏との一件が発覚するまでは、地方選挙のたびに声がかかり、それなりに多忙な日々を送っていたが、

「不倫騒動で、予定されていた行事はみなキャンセルになりました。ま、反省しているのでしょうが、これで一息つける、みたいな様子だというんですよね」

 政治部デスクはそう呆れるが、では、ほかにだれがいるか。安倍総理は、

「もう出たくない。都議選最終日にやられた“帰れ”コールを繰り返される恐れがあるので、北朝鮮対応を理由にこもると見られています。菅義偉官房長官も岸田文雄政調会長も、もはや人気がありません」(政治部記者)

 こうなると客寄せパンダの一極集中しかない。それがどこに起こるか。小泉進次郎氏に、である。

 進次郎ウォッチャーを自任するノンフィクションライターの常井健一氏は、

「公示から投票までおよそ12日間。2012年、14年の衆院選では、その間に全国60カ所を回っています」

 と言って、続ける。

「12年には党の青年局長で、45歳以下の若い候補の応援演説に入るのが役割でした。14年には加えて、共闘を組む公明党候補の応援もこなしました。今回は筆頭副幹事長の幹事長室特命担当なので、ベテラン候補の応援にも回るでしょう。苦戦しそうな選挙区には、必ず進次郎さんが入っていくことになるのでは。また、彼が12年の選挙で押し上げた人たちが“魔の2回生”になってしまったので、彼らの応援に回るのも課題なのではないでしょうか」

 政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏は、

「小泉進次郎さんが応援演説に呼ばれるのは、自民党が苦戦している厳しい選挙のとき。彼への応援要請の多少は、自民党が苦しいかどうかの尺度。進次郎さんが呼ばれた選挙区や回数が、選挙を見通す一つの材料になるんです」

 今回の選挙、自民党は決して楽ではないが、すると進次郎氏の出番はいかに。

「応援演説は一般に、頑張って60カ所が限界といわれますが、今回はそれを超えて、70カ所を超える可能性がありますね」(常井氏)

 こりゃ大変だ。今井サンに労(ねぎら)ってもらわなきゃ、ってそれこそ破滅の道だ。

週刊新潮 2017年9月28日号掲載

特集「核ミサイル連射を勝利の女神にした『安倍総理 』『10月総選挙』選良たちの喜劇」より

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