新音声で検証する「豊田真由子」告白 「死ねば? 松森とか」「ママーっ!」「まゆが悪いの」
「まゆが悪いの」
この事実から分かることはただひとつ。豊田氏にとっては政策秘書だろうが、重用する松森秘書だろうが、「お前ら秘書」は全員罵倒の対象であり、政策秘書のミスが特に多すぎたから暴言を吐いたという理屈は成り立ち得ないということである。嘘の理屈を並べる人が、いくら非は政策秘書にあると力説しても、それ自体がやはり嘘と思うしかない。
そんな虚言癖のある豊田氏の「心象風景」がよく分かる、あるシーンを紹介しておこう。
「豊田問題」が弾けようとしていた、6月のとある日のこと。移動中の豊田氏は豹変。突如、少女時代に戻ったかのような幼児言葉で、意味不明に脈絡なく、嗚咽を交えながらこう喚(わめ)き始めたのだった。
「怖いよおー」
「ママー、ママー」
「ママごめんなさい、ごめんなさいママ。ううう、ママーっ!」
「まゆ(豊田氏自身)が悪いの、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、うううー」
断っておくが、その場に彼女の母親はいなかった。俄(にわ)かには信じ難いかもしれないが、これは42歳の豊田氏が見せた紛れもない「等身大」の姿である……。
「突然、『ママ』などと言い出す行為を、精神医学用語では『退行』と言います。要は赤ちゃん返りで、自らに降りかかっている事態が自分では手に負えず、対処しきれないと、子どもに戻って大目に見てもらおうという心理が働くのです」
こう分析するのは、精神科医の片田珠美氏だ。
「退行を起こす人は、一般に言う現実、すなわち『客観的現実』よりも、本人が心の中でそう思い込んでいる『心的現実』を重視する傾向が強い。つまり、都合が悪く、耐え難い客観的現実を認めたくないので、自分は悪くない、被害者であるという心的現実に逃げ込むのです。現在、豊田氏は政治生命の危機に直面し、耐え難い客観的現実が迫ってきているため、心的現実に逃げ込んでいる可能性が高い。心的現実は、あくまで本人にとって都合のいい現実ですから、そんな彼女が語る言葉の信憑性には、疑問符が付くと思います」
今後も国会議員を続けていこうとあがき、苦しんでいる様子の豊田氏だが、ある元秘書は彼女に次の言葉をプレゼントしたいと言う。
「まゆの自業自得なんですう! すっ、すっ、す」
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