慶応大ハレンチ教授、妻も「事の重大さに気づいてほしい」 大学からは処分なし

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OBからも「恥を知れ」

 とまれ、このハーレム教授が、いまも教授であるのは信じがたいが、慶應義塾広報部は、菜穂さんへの「洗脳」不倫について、書面でこう答えるのみ。

「この件に関しましては、大学としても調査ならびに当該教員への対応を継続して行っております。現在対応中の案件であり、これ以上の詳細は回答を控えさせていただきます」

 一昨年の件については、

「大学には守秘義務が規定上定められていますので、一切お答えできません」

 だが、毎年数十億円の寄付金を集めるOB団体「慶應三田会」の副会長の一人は、匿名を条件に、

「そういう先生は当然、辞めさせるべきです。教え子に手を出すなんて、恥を知れと言いたい」

 と嘆く。一方、大学の対応を、慶大法学部OBで危機管理コンサルタントの田中辰巳氏がこう評する。

「トヨタの米国法人社長が秘書にキスし、会社に損害賠償を命ずる判決が出たことがありました。会社が手を打たなかった不作為が問われたのです。慶応の件も、学校の不作為が問われます。教授が女子学生をマンションに泊めるのは明らかに異常。学生を一人泊めた段階で大学は動くべきで、加えて保護者の訴えに対処を怠ったという二重の不作為になります。危機管理とは放置しておくとどうなるかを考えるもの。こういう件を放置すれば、同じことをする先生も出てくるでしょうし、親もこんな大学に行かせて大丈夫かと思い、受験生も、受けたいと思わなくなるでしょう」

 結果、慶大の社会的評価が「低能未熟大学」となっても自業自得だが、不作為によって、預かった学生の人格も家庭も崩壊させた責任は、少しも軽くならない。

週刊新潮 2017年9月21日菊咲月増大号掲載

特集「女子大生を『洗脳』 不倫の『ムスリム教授』に余罪続々! 『慶応大』が目をつぶった『ハーレムゼミ』」より

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