裸芸人の明暗「とにかく明るい安村」と「アキラ100%」 髭男爵が直撃
アキラが語る安村
“安心感”の安村と、“緊張感”のアキラ……全裸界の門を守る、阿形像と吽形像。
裸芸という、ともすれば、アングラな匂いを放ちがちなパフォーマンスを、安村はアイデアでポップに、アキラはその卓越した技術でアートの域にまで高めた。
ベクトルは異なるものの、「局部の露出は御法度」というテレビ、いや社会のタブーに挑戦し、それを逆手に取った芸という点で2人は同志でもある。
「安村さんがいなければ、僕が世に出ることはなかったかもしれない」
と感謝の念すら述べるアキラ。曰く、先行して売れた安村が、世間の裸に対する耐性を高め、裸に寛容な環境を整えてくれたということらしい。全裸界の義理人情、その機微は筆者には分からぬが。
最後に、今やコインの表たるアキラに、裏、もとい安村の今後を尋ねると、
「でも、あの報道以降、安村さんの裸には、“生々しさ”が滲み出てしまうかもしれませんね……」
急に真顔で冷静な分析を披露され背筋が凍る。まるで「覆水“盆”に返らず」とでも言いたげな口振り。彼が、文春のお世話になることは100%ないだろう。
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山田ルイ53世は、不倫報道についてさらに安村に突っ込んで取材している。全文は、現在発売中の「新潮45」10月号掲載「一発屋芸人列伝」にて。
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