嘘だらけ「豊田真由子」告白 ヤメ秘書たちからの「違うだろーっ」 

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嘘吐きの「前科」

 告白記事での豊田氏の主張を要約すると、とどのつまりこういうことになろう。

 政策秘書はミスを繰り返す男性だった。当初は我慢していたものの、堪(こら)えきれず、〈パニック〉になって、ついつい彼を罵倒し、殴って、蹴りまで入れてしまった。悪いのは、政策秘書ではないですか?

 とにもかくにも、彼女の「一生懸命さ」が伝わってくる。人をハゲ呼ばわりして殴った加害者が、大胆にも被害者に責任を押し付けようとしているのだから。しかし、

「彼女が告白していることは事実と異なります」

 と、改めて元政策秘書が反論する。例えば、豊田氏は件(くだん)の「文藝春秋」の記事でこう述べている。

〈この日(5月18日)、浦和から新座に向かう途中、Aさんが高速の出口を間違えて降りようとしたんです。すると彼は「あ、間違えた」と言い、降りかけた出口からバックで数十メートル後ろに下がり、分岐のところまで戻ってきて、そこでしばらく停車してしまったのです。たまたまほかの車が後ろから来なかったからよいものを、交通事故を起こして、死んでいてもおかしくありません〉

「文藝春秋」は、これを“高速逆走事件”と名付けているが、

「5月18日は、高速の出口を間違えたため、別の入口から入り直したというのが私の記憶です。警察に調べていただければ分かるはずです。なお、5月27日だと思いますが、この頃、豊田氏自身がナビをするようになっていたので、後部座席の彼女に口頭で確認したのですが、どちらに曲がればいいのか指示がなく、やむを得ず、見渡す限り後続車がないことを確認した上で停車し、分岐地点のゼブラゾーンに退避するために数メートルバックしたことがありました。彼女が言う『数十メートル』ということはありません。これを『逆走』と言うのでしょうか。だいたい、5月27日は『暴行後』であり、これを理由に暴行に及んだということは時系列で考えて物理的にあり得ず、完全に嘘です」

 また、先にも紹介した「鉄パイプ」発言について、豊田氏は「文藝春秋」で、

〈そんな物騒な話はしていません〉

 と否定。しかし、録音が残っている範囲で豊田氏は、間違いなく、はっきりとこう言っている。

「お前の娘がさ、通り魔に強姦されてさ、死んだと。いや犯すつもりはなかったんです、合意の上です、殺すつもりはなかったんですと。腹立たない?」

 こんな〈物騒〉なことを言い放つ人間が、録音が残っていないのをいいことに「鉄パイプ」発言だけはしていないと言うのを信じてくれるのは、どこぞの月刊誌くらいしかないのではなかろうか。

 なお、音声が残っている「通り魔」発言を、豊田氏は当初、本誌の取材に対して、録音データはないと高を括(くく)っていたのか、

〈「お前の娘が通り魔に強姦されて死んだらどうする」といったような発言はしておりません〉

 と、文書で明確に否定していた。お分かりいただけるだろう。彼女には、容易にバレる嘘を平気で吐(つ)いた「前科」があるのだ。

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