「洗脳不倫」慶大教授、過去には教え子に“ストーカー”行為
「お嬢さんは重度の精神病」
昨年、慶応に入学した菜穂さんは、アラビア語など奥田教授の授業を選択し、その研究会(ゼミ)にも所属する。親元から通学する彼女に教授が指定した研究テーマは「家族」。秋口から菜穂さんのもとに、教授からLINEが頻繁に届きはじめ、勉強に集中するように言われてサークルを辞め、帰宅も遅くなり、彼氏とも別れ、“研究室に泊まる”と言って外泊も増えた。次第に“家族”を恨む発言が増え、1月には家出。2月には頻繁に外泊したうえ、教授と二人で1週間、沖縄に出かけた。
両親は大学に相談し、奥田教授は総合政策学部長から「厳重注意」を受けたはずだが、菜穂さんの行動は変化しない。大学から「自分で調べてくれ」と言われた両親は、やむなく探偵に頼むと、研究室に行っているはずの菜穂さんは、教授のマンションに入り浸っていた。しかも、彼女のメモには「死ぬのが怖くなくなってきた」「先生とだったら世界征服もできそう」など不穏な文言が増える。
両親は探偵の調査結果を大学に見せるが、当初は受けつけてもくれない。3回目の結果を提出後、調査委員会が立ち上がることになり、外泊こそなくなったが、教授が深夜、菜穂さんを自宅まで送り届ける毎日。一度、両親は奥田氏を詰問したが、「お嬢さんは重度の精神病」で「相談に乗っている」との返答だった。
その後も調査委員会の結論が出ないまま、大学は菜穂さんが、奥田研究会のヨルダン研修に参加することを許可してしまう。「洗脳」をこれ以上放置できないと判断した両親は、8月17日に教授のマンションに乗り込み、泣きわめく教授を押さえ、奥の部屋で描写をはばかられる姿で震えていた菜穂さんを“奪還”した。
ちなみに、奥田教授には妻と、大学院生の娘がいる。娘は一人暮らしで、妻は教授の実家と菜穂さんが“奪還”されたマンションを行き来しており、奥田教授は妻が不在の日に、女子学生を自宅に連れ込んでいた。
ところが、その後も大学は奥田教授に処分を下しておらず、“洗脳者”がいる大学に娘を通わせられない、と心配する両親に、連絡すらしていないのである。
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