また炎上「水原希子」の揺れる商品価値 ローラのような“同情票”も

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「足枷をはめられたのは間違いない」

 こうした積み重ねの上に、今回のCM騒動が勃発したわけだ。繰り返すが、人種差別コメントを書き込むことはモラルの問題だけではない。名誉棄損といった刑法にも抵触する。水原は純然たる被害者だ。落ち度は何もない。

だが水原に、「君子危うきに近寄らず」といったリスクマネジメントの意識が欠けていたのは、結果が物語っている。そうした忠告を行ってくれるブレーンに乏しかったのかもしれない。

 水原は9月15日、Twitterで「一日も早く、この世の中の人種や性別などへの偏見がなくなってほしい」と呼びかけた。当然ながらマスコミは好意的に報道した。例えば日刊スポーツは記事に「水原希子、差別に屈せず『私が私らしくこれからも』」の見出しを付けた。

 そうは言っても、水原の本業は女優だ。たとえ演技力に恵まれても、人気がなければ仕事はない。世間のイメージに左右される仕事であることは言うまでもない。では現時点で水原の商品価値はどうなったのだろうか。上がったのか、下がったのか、それとも横ばいなのか。

 芸能人の「使い方」に関するプロと言っていい広告代理店の関係者を取材した。話を聞けたのは2人。最初の関係者は「今回の騒動で、水原さんに足枷がはめられたのは間違いないと思いますよ」と指摘する。

「ベンチャーで、ワンマン的な社長が即断即決するような会社に対してなら、『水原希子さんでCMを作りませんか?』と提案するのは面白いかもしれません。社長が『炎上しても宣伝になればOK』と決断すれば話は早いはずです。とはいえ、注目されるCMを作る会社とは、基本的に日本のリーディングカンパニーです。そういう企業は安全第一を求め、炎上を忌避します。こうした感覚はテレビドラマのキャスティングなどにも影響を与えます。やはり水原さんの商品価値は下がったと見られても仕方ないでしょう」

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