また炎上「水原希子」の揺れる商品価値 ローラのような“同情票”も
「出会うもの全てを炎上させるガール」
更に1カ月後の12月、下着の股間部分を接写し、白い生地に虹が当たっている写真を公開。「女性器を連想させる」「単純に下品」などと批判を呼んで再び炎上した。
すると水原は反論。画像は女性写真家の作品だとし、《あの写真に下品とコメントされてる方がいます。エロチシズムとアートを下品と勘違いさせている方が多いと思います。これはアートです》と啖呵を切った。快哉を叫ぶ向きもあったのだろうが、やはり世論の反感を買ってしまう。
それでも水原は全くスタンスを変えず、その後も脇腹にタトゥーが映っていたり、Tシャツで乳首が浮かびあがっていたりする写真を公開、激しい賛否両論を巻き起こし続けた。
これだけなら単なる「お騒がせ女優」や「炎上タレント」だ。「悪名は無名に勝る」の格言通り、水原はアンチだけでなく、熱心なファンも多い。Instagramなら約460万人という圧倒的なフォロワーを獲得しており、日本の芸能人では渡辺直美、ローラに次ぐ第3位だ。
だが16年7月に勃発した騒動は、レベルが異なった。水原が中国人の現代美術家がFacebookに公開した「天安門に中指を立てる」構図の写真に「いいね」と評価したことがあった。「いいね」をクリックしたのは数年前のことだったが、それが16年頃から注目を集めてしまう。
更に「水原希子が靖国神社を参拝する写真」という真偽不明の画像も拡散し、中国の世論が激しく反発する。そのため水原は動画配信サイトに約5分間の謝罪動画を公開する。全て英語で語り、自分の出自を説明。神戸という多文化が共生した社会で育ってきたと理解を求め、写真は偽装だと反論した。
この動画に今度は日本で一部世論が反発。「日本人の名前を使い、日本で仕事をしているのに、日本人であることを否定するなら、母国に帰れ」と攻撃を開始した。常識的な市井人なら馬鹿馬鹿しい難癖と受け止めても、賛同する層が一定数存在するのはご存じの通りだ。
[2/4ページ]