新「漱石山房」が終焉の地に開館 遺作「明暗」原稿も
夏目漱石の生誕150年に当たる今年。新宿区はこれを顕彰し、9月24日、文豪終焉の地(新宿区早稲田南町7番地)に、「新宿区立漱石山房記念館」を開館する。
文芸評論家の藤野健一さんが言う。
「新宿区は漱石にとって“懐かしい土地”でした。文豪が生まれ育ち、1916(大正5)年の死没までの9年間を“終の棲家”として過ごしていますから。ここは1945(昭和20)年の空襲で焼けましたが、記念館として“漱石山房”が再現されるのは喜ばしいことです」
新しい記念館は、地上2階、地下1階で、初版本や草稿・原稿、書簡などの資料は2階に、目玉となる「漱石山房」、カフェなどは1階に置かれる。...