“不正会計”を乗り切った富士フイルム、東芝との違いは
上場廃止が現実味を帯び、会社存続の危機も囁かれている東芝。崩壊は、“不正会計”から始まった。が、同じ不祥事を招きながら富士フイルムホールディングス(HD)は、その難所を乗り切ったかに見える。両者の違いは一体何なのか。
富士フイルムHDが2017年3月期連結決算の公表延期を発表したのは今年4月20日のことだった。全国紙の経済部デスクによれば、
「公表延期の原因は、傘下で事務機器を扱う富士ゼロックスのニュージーランド子会社で、利益水増しによる不正会計が発覚したからです。...