「女生き人形作家」詐欺 逮捕の陰に皇室ゆかりの尼寺
岩井志麻子の小説で全国区になった岡山弁「ぼっけえ、きょうてえ」。“とても怖い”の意だが、「女生き人形作家」堀佳子(54)の生々しい作風は、図らずもそれを地で行くものだ。彼女は岡山県内外の男女3人から計約8700万円を騙し取った罪で岡山地検に刑事告訴されており、その事実は本誌(「週刊新潮」8月10日号)が報じた通りだった。それから15日、詐欺容疑で逮捕されたのだが、結果、皇室ゆかりの尼寺の存在が見え隠れしているのである。
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逮捕容疑は3人のうちの1件で、岡山県の男性から2013年3~4月に約815万円を詐取したもの。
成り行きを見守ってきた社会部デスクによると、
「新潮さんの報道を受けて、(地検を指揮・指導する)最高検が“逮捕すべし”と圧(力)をかけたのだと思います」
被害者側代理人の的場悠紀弁護士も、
「証拠が揃っているにも拘わらず、なぜ逮捕されないのか。検察の怠慢としか思えない。今年の2月、西川克行検事総長に“早くやってほしい”という旨の手紙を書いたほどです」
と語っていた。最初の告訴から2年以上が経っていたのだから、それもそのはず。逮捕に至って一件落着……とはいかないようだ。
「今回、共犯として同じ詐欺容疑で逮捕されたのが渡辺志保。彼女は堀と高校の同級生なんです」
と、双方を知る人物。
「堀はどうも渡辺に操られていたみたい。堀の作品は歌手・中島美嘉のステージに使用されたりと、高い評価を受けてきた。等身大であれば1体で数百万円の値段が付くことも珍しくありません。それを金づるにしたのが渡辺で、同窓会をきっかけに08年頃から実家に住みつくようになり、吸い上げたカネは京都にある寺に渡っていたと聞きましたね。自身がマネージャーになり、アトリエだった一室には天井や壁のいたるところにお札を張り、“世界へ出ていくためには神様の力が必要だ”などと半ば洗脳していったのです」
この寺こそ、他ならぬ皇室ゆかりの尼寺である。
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