イアン・ソープ、六本木で尿検査を受けていた 小池知事との面談前日

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検査の結果は…

 しかし、白い粉末が違法薬物の疑いがあったため、尿検査を求めたという。

 捜査関係者が続ける。

「粉末自体は微量過ぎて、検査できませんでした。そこで、尿検査になったのですが、ソープさんは、“初めてのことでどうしていいかわからない”“大使館に連絡させてほしい”と、しきりに訴えていた。捜査員が1時間にわたって説得を続け、ようやく応じたのです」

 その結果は陰性で、すぐさま解放。ソープには、とんだ災難だったわけだ。しかも、プライベートで日本に遊びにきていたわけではなく、実はその翌日に、小池都知事との面談が控えていたのである。

 都の政策企画局外務部に聞くと、

「ソープさんは、22日の朝7時から約1時間、オーストラリアのニューサウスウェールズ州の首相らと『東京辰巳国際水泳場』を視察しました。その後は、都庁に移動し、小池都知事と約30分間の面談をしています。都は東京五輪に向け、携帯電話などのリサイクル金属で約5000個のメダルをつくろうとしているのですが、そのプロジェクトへの表敬訪問でした」

 オーストラリアのオリンピック大使を務めるソープは、その仕事のために来日していたのである。

 現地特派員によれば、

「現役引退後の14年、ソープはテレビ番組でゲイであることをカミングアウトしました。と同時に、過去10年間、うつ病とアルコール依存症に苦しみ、自殺まで考えたと告白した。オーストラリアでは今年中にも、同性婚の是非を問う国民投票が行われます。ソープは、賛成派のキャンペーンに担ぎ出されたりしていますが、いまも人気は高く、スーパースターであることに変わりはありません」

 なぜ挙動不審の状態だったのかは判然としないが、下手をすると、国際問題に発展することもなくはなかったのである。

2017年9月14日号掲載

ワイド特集「秋の鹿は笛に寄る」より

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