「3歳から無償教育」小泉進次郎氏が注目する「フランス式保育」の作り方
「本当にこれなんです」
「この本、面白かった。書いてあるのはフランスの事例だけど、僕がこの本で一番という部分、読みますよ」
そう言って、小泉進次郎(36)氏は『フランスはどう少子化を克服したか』(新潮新書)のページをめくり、自身で赤線を引いた箇所を読みあげた。小泉氏が主宰する勉強会でのことだ。
「フランスの保育学校から得られる一番の示唆は、『初めは個人の熱意だった』ということではないか、と私は思っています。社会を変えることを諦めず、一人が仲間を募り、熱意を集めて形にすれば、いつかはそれが『国の保障する権利』にまで成長する」...