カルシウムサプリではダメ! 「いつのまにか骨折」を防ぐレシピ6品と運動法

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“納豆県”は骨折する人が少ない

 ではどのような食事が好ましいのかというと、まず、

「カルシウムだけではなく、肉、魚、卵、乳製品、大豆製品などからタンパク質もきちんと摂る必要があります。また、防腐剤や食品添加物、加工食品などに入っているリンは過剰に摂取すると、カルシウムと結合して体外に排出してしまうので注意が必要です。塩分にもカルシウムを排出する働きがあるので、塩分の摂りすぎもよくありません」

 と、鈴木氏が続けて語る。

「納豆などに多く含まれるビタミンKは、骨を作る働きを促すので重要です。納豆の摂取量の多い県では、骨折する人が少ない、という調査結果もあります。ビタミンKは納豆以外では、緑黄色野菜や卵などに多く含まれています」

 その点、掲載レシピの〈納豆入り卵かけご飯〉などは実にバランスのとれた「骨太レシピ」と言えよう。

「小腸でのカルシウムの吸収を高める働きのあるビタミンDも重要です」

 とは、山王メディカルセンター女性医療センター長で国際医療福祉大学病院教授の太田博明氏。

「ビタミンDはしいたけに多く含まれると言われていますが、天日干しをしたしいたけに限られます。機械乾燥で日光に当たらずにつくられたしいたけにはビタミンDは含まれません。ですから、天日干しでないしいたけは、30分ほど日光に当ててビタミンDを合成させてから料理することをおすすめします」

 レシピにある通り、魚ではクロカジキに最も多く含まれるというビタミンD。そもそも、

「人間は日光に当たることで体内のビタミンDの80%を皮膚で合成することができます。だから、日焼け止めを常に塗って、過剰に紫外線対策を行うと、ビタミンDが合成できず、ビタミンD不足の原因になります」(同)

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