女にも金にもだらしなかったハシケン、滞納トラブルも 起訴で処分はどうなる
議会人、医療人、父親。
橋本健「元」神戸市議(37)のHPを見ると、プロフィールで自らをそう定義づけているのがわかる。
確かにそうだ。
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神戸市議、歯科医院の院長、そして、妻に2人の子を持つ父と、今井議員と出会う昨年3月までは、誰もが羨む“肩書”を持っていた橋本氏。
しかし、出会って1年半、そして2連泊の不倫旅行からわずかひと月で、その1つを失い、残り2つも片や信用失墜の営業危機、片や離婚が確実。代わって彼には新しく、「被告」との肩書が加わりそうなのだ。
発端は、本誌(「週刊新潮」)8月31日号が報じた、橋本氏の「政務活動費」架空発注疑惑である。
かいつまんで説明すれば、橋本氏は、市議会の記録上、神戸市の政活費を用いて、2010〜14年度の5年間、8回に亘り、計56万5000部の政策チラシを印刷、配布している。彼はこれを市内の「A社」(仮名)に発注し、合計で720万5330円分を支払っていた(図参照)。
しかし、A社の所在地にあったのは、輸入車販売業者。しかも、計8万1000世帯の神戸市中央区で、1回最大8万部ものチラシを配っていたにもかかわらず、「ハシケンのチラシは見た記憶がない」(同区選出市議)。さらには、複数の神戸市議の政活費不正流用が発覚した2015年より後は、A社への発注をやめ、別の業者に切り替えた。
チラシを本当にすべて刷ったのか――その疑問に対し、本誌発売日の8月23日、橋本氏は会見を開き、「印刷、配達の実態はある」「A社はデザイン担当、印刷は『B社(仮名)』に出した」と疑惑を全面否定。
しかし、事態は仰天の展開を見せた。
翌24日、当のA社が「チラシのデザインには関与していない」「橋本氏から頼まれて実態のない領収書や請求書を渡した」と暴露。続いて26日には、本誌発売前後、橋本市議から「口裏合わせ」依頼のメールが来ていたことも暴露した。
ここに至って、橋本氏はチェックメイト。29日、神戸市議会に辞表を提出し、印刷費を返金する意向を示したのだ。
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