「舛添要一」前都知事、演出が過ぎる“月給11万円カップ麺生活”

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潤沢な蓄え

 石原都政で副知事だった青山佾(やすし)氏も、

「在任中に高給を貰い、かつ公金で贅沢しながら、放送は演出が過ぎると思います」

 と苦言を呈するが、舛添氏は、知事就任時の2014年に、不動産や有価証券など3億4723万円もの資産があると公表。辞任までの約2年半の間に給与と退職金を合わせ9000万円近い血税を懐に入れていた計算だ。ご存じのとおり、公用車で湯河原の別荘に通い、外食や家族旅行、高額な美術品の購入まで政治資金を流用した“倹約”ぶりからも、潤沢な蓄えがあるのは容易に想像できる。

 むろん、舛添氏はこれら不適切な支出を寄付したと述べていたが、具体的な送り先を尋ねると、

「先方の希望により、回答は差し控えます」(舛添政治経済研究所)

 とどこかで聞いた言い訳を述べるだけ。売却を明言した別荘はまだ所有していると聞けば、とても禊を済ませたとは言い難い。

 件の番組で共演したデーブ・スペクター氏も、

「反省している姿を見せたくて、本当はおカネがあっても質素な生活をしていると。そのために必要な演出だと考えたのでしょうけど、これでキチンと説明したとは言えないと思うよ」

 で、当の舛添氏を自宅で直撃すると、家庭菜園で収穫する姿を見せた上で、

「コレ、ゴーヤだよ、苦瓜。チャンプルーにして食べたことあるでしょう。ジュースにして飲もうと思ってね」

 と、微笑むばかり。テレビと変わらぬ“演出”を続けることは忘れない。その誠実さは、政治の大舞台でこそ見せて欲しかった。

週刊新潮 2017年9月7日号掲載

ワイド特集「天つたふ日ぞ 楽しからずや」より

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